淋しいおしらせ (2007.05.19)

約2年ぶりに、とても懐かしい方にお電話をさせていただいた。
アメリカンアンティーク&ジャンク雑貨がお好きな方なら、知らぬ人はいないであろう、高田馬場にあるモダンチューリップのオーナー、中村知子さんにである。
ご無沙汰しているのにもかかわらず、やさしい温かみのある物言いに恐縮していたところ、「佐藤さん、いただいたお電話ですみません。ホームページを見てお電話をくださったのですか?」
なんだかよくわからず、ただ「いいえ?」と答えた。
なぜなら、「ジャンク・ウェア」をブログに掲載するにあたってのご協力をお願いするための電話だったからだ。
掲載へはこころよくお引き受けくださったが、その後の言葉に心が痛みはじめた。


中村さんとの出会いは「ジャンク・ウェア」がきっかけだった。

3年前の3月中頃、春を感じる暖かい日に、ふたつ星文庫のお二人に連れられて料理を盛り付ける食器を拝見させていただくため、モダンチューリップさんに伺った。
私もアメリカンアンティークは大好き!だからこの日を心待ちにしていた。
古いビルの1階、味のあるドアが春の日差しとともに開かれ、店内が視界に入った瞬間、「ウワァ~~!すご-ー-い!!」
ところ狭しと飾られた、アメリカン・ジャンクいっぱいの店内は、私の想像をはるかに超えた夢のような世界だった。
そして、お店の奥に立つやさしい笑顔の方が中村さんだった。
二度めにお会いしたのが、「ジャンク・ウェア」の撮影日。
この日はモデルとしてご家族と登場、私の「ジャンク・ウェア」紹介ページに掲載されているのが中村さんとかわいい息子さんである。
この日の撮影は、私にとっては一生忘れることのない素敵な一日であった。
ライターの大平一枝さんには、あらためてすばらしい出会いと、すばらしい経験を与えてくださったことに感謝したい。(平凡社「ジャンク・ウェア」は好評発売中!是非、ご覧ください。)

撮影後も、時々友人を連れてお店に伺った。
中村さんにお会いできない日もあったが、その時はお久しぶりに同じくオーナーの、帽子がステキなご主人にお会いすることができた。
あれからなかなか伺えないまま、今回の声でのご挨拶になったのだ。

「実は、7月で一度お店を閉めるんです。ビルの建て替えが急に決まって、、、、」
移転の予定もなく、しばらくはお休みされる。
私は、残念さと淋しさで複雑な想いになった。
だが、いちばん淋しいのは中村さんご夫婦であるはずだ。

電話を切った後、早速ホームページを開いた。
『やめないで』のたくさんのファンの声に、戸惑っている様子がとても切ない。
この日、中村さんからお忙しいのにもかかわらず、ご丁寧にメールをくださった。
お客様からの電話、メール、来店の様子や、私へのやさしい言葉に涙が、、、、。
12年間、お疲れさまでした。
でもその言葉の前に、中村さんに負けない笑顔で必ず会いに行きます!(笑)

モダンチューリップ:http://www.modern-tulip.co.jp/framehome.htm

(2007.05.19)