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写真:27年間、頑張ってくれた冷蔵庫。
家族と住んでいた代々木から、千駄ヶ谷、
幡ヶ谷、横浜と、長い間壊れることなく居てくれた。
料理本の校正で友人宅を訪問すると、すぐに、「サトちゃん、冷蔵庫いらない?」と尋ねられた。
あまりに突然で、その時は深く考えなかったが、そういえば家の冷蔵庫はもう27年になる。いつ壊れてもおかしくない。この頃は落ち着いているが、モーター音が高くなったり、冷凍庫の霜もひと仕事になっていた。
私は冷蔵庫をもらうことにした。だが、その後が大変!
電機店から購入するわけではないから、運送屋さんや家電リサイクルの回収先、粗大置場までの移動も考えなければならない。運送屋さんは友人が見つけてくれたが、回収先は12件でもなかなか見つからない。区役所の紹介先やネットでも調べたが、「5年落ちまでなら回収します」「うちで買ってくれた製品だけ」「27年経ってるの?2万円かな?」ひどいところは、「自宅に伺って見積もりします。お客様が料金に納得されたらその場で回収しますが、、、」困っていることをいいことに、足元をみる某大手会社という具合。
こんなに電機製品を長く大切に使うことが罪なのか!と心底へこんだ。
そして3日後、今までの業者はなんなのか!横浜市の紹介先が2900円という安価で、さらに週末の回収がかなった。
翌日は本格的な雨という、搬入前日。
27年の思い出がよみがえり、食材の整理をしながら泣けてきた。
この子(冷蔵庫)は、亡くなる前の祖母のことも、中学生だった妹、まだバリバリに元気な両親、成人式の私も見てきてくれた。27年、、、思い出は多すぎる。
なのに、まだ壊れてもいないのに、この私自らが壊すことを選び、その上雨ざらしにするなんて。コンセントを抜いた瞬間から、自分のエゴに泣き通した。
翌日、たった一人でやられてる親切な運送屋さんは、新しい冷蔵庫と引き換えに、27年の冷蔵庫を粗大置場まで持っていってくださることを快く引き受けてくださり、雨よけの保護シートを巻いてる間もなにも言わず、待っていてくれた。
明日まで激しく降り続くはずの雨が、この間だけ止んでくれていた。
少しのありがたい時間。 嬉しかった。
(2009.01.30)